こちらは「みしむ式・DPS基礎講座」の補足記事です。
動画では火力の基礎として「スキル回し」の構成を意識した解説に絞ったので、他の要素は意図的に省いていました。今回は省いた要素の中から、DPSの適切な立ち位置について記事で説明していきます。
FF14においては、特殊なコンテンツでない限り常に動き回りながら戦うことにメリットはありません。
むしろ動き回ることで危険な攻撃範囲に踏み込んでしまったり、ヒール範囲から漏れてしまうリスクが増します。DPSの適切な立ち位置を知って、タンクやヒーラーにとっても戦いやすい環境で攻略していきましょう。
DPSの立ち位置は基本的に「敵の後ろ」で「必要な時だけ動く」
まず、DPSの立ち位置は基本的に「敵の後ろ」です。
DPSは下記の3種類に分類されると動画内では説明しましたが、DPSなら共通で敵後方に位置取るのが望ましいです。
- 近接物理DPS/メレー
- 遠隔物理DPS/レンジ
- 魔法DPS/キャスター
敵のAA(オートアタック)はタンクが受け持つので、DPSが攻撃を回避するのは基本的に「AoE(エリア・オブ・エフェクト)」=予兆範囲が出る攻撃や、予兆は出ないもののボスの動きで判断できる範囲攻撃などです。全体攻撃など確定で当たる攻撃はどんなに動き回っても必ず当たるので、動く必要があるのは特定の攻撃を避ける時だけ。
つまり、DPSは敵の後ろに立って攻撃を行い、「AoE」や範囲攻撃がくる場合のみ回避を行うことになります。
「AoE」については「みしむ式・タンク基礎講座」も参考にしてください。
近接物理DPS/メレーの適切な立ち位置
近接DPS(メレー)はそもそも攻撃を当てるためにボスの近くにいなければいけません。
そのため近接はボスに張りついて戦うことになりますが、基本となる立ち位置は必ず《背面》か《側面》です。どこからどこまでが《背面》でどこからが《側面》なのか、については敵の足元に表示されるサークル(「ターゲットリング」)を見るとわかります。サークルというのは、下のSSのように敵をターゲットした時に出ている円のことです。
もしこのサークルが表示されていない場合は、「キャラクターコンフィグ」の中に表示設定があるのでオンにしておきましょう。
- キャラクターコンフィグ
- 操作設定
- ターゲット
- ターゲット表示設定
- ターゲットリングを表示する
なぜこのサークルを表示しておくべきかというと、近接の「方向指定」に関係するためです。
「方向指定」は近接ジョブだけのシステムで、アクションごとに指定された方向から敵を攻撃することで、アクションの威力上昇や追加効果の発生など様々なメリットが得られます。戦いながら敵を見て向きを把握するのは大変ですが、「ターゲットリング」を見れば混乱せずに敵の向きや《背面》の場所を把握できます。
このように、サークル中央に「×」を描くようにイメージするとわかりやすいです。
SSのサークル上部に表示されている出っ張り「▲」の部分は正面を示し、反対側のサークルが途切れているところは背面を表しています。そして、「×」を描いた時に正面と背面の間に位置するのが側面です。サークルを円として見た時に、《正面》《背面》《側面》でそれぞれ90度ずつわかれていると考えてください。
ちなみに、「方向指定」はサークルの内側にめり込んでいてもOKです。
近接で戦う際のおすすめ立ち位置はサークルの線が途切れているところ。つまり《背面》と《側面》の境目です。
黄色の破線で示したあたりを意識しておくと、大きく移動しなくても少しずれるだけで「方向指定」を取りながら攻撃できます。逆に、下のSSで赤く塗り潰した範囲は《側面》の「方向指定」を取るためでもできるだけ入らないようにしましょう。
「みしむ式・タンク基礎講座」でも取り上げましたが、ボスの中には正面や前方を広く薙ぎ払うような攻撃をしてくるものがいます。SSでいう上半分、つまり前方180度より前に立っていると、そういった範囲攻撃に当たりやすくなってしまいます。
敵の攻撃と被って回り込むのが危険だったり、どうしても「方向指定」が取れないタイミングでは、近接DPSのロールアクション「トゥルーノース」で10秒間「方向指定」を無効化できます。
DPS(メレー/レンジ/キャス)共通の適切な立ち位置
先ほど、赤く塗り潰した範囲は危険と説明したのはレンジやキャス、ヒーラーの場合も同様です。
ボス正面が危険なコンテンツは多いのですが、特にアライアンスレイド「クリスタルタワー:闇の世界」の1ボス「アンラ・マンユ」や、2ボス「ファイブヘッド・ドラゴン」などが顕著です。
「アンラ・マンユ」は正面に極太ビームを出してきて、先ほどのSSで赤く塗り潰した範囲にいると見た目では当たっていないつもりでもかすってしまうことがあります。MTがボスの向きをコロコロ変えていると大事故につながるため、タンクがボス方向を固定することも大切なのですが、DPS側もサークル半分より後ろを意識して立ち回ると安全です。
「ファイブヘッド・ドラゴン」の「ホワイトブレス」は正面扇範囲攻撃で、範囲が非常に広いことに加えて詠唱スピードも速めです。
AAが当たらないからといってタンクの後方に位置取っていると、扇範囲の餌食になってしまいます。レンジやキャスの場合はボスから離れても攻撃が届くので「後方に位置取る」ことを失念してしまいがちなのですが、《離れているからといって安全ではない》ことは覚えておきましょう。
ボス正面はタンクが攻撃を受け止めることが前提になっているため、非常に重いダメージの攻撃がきます。DPSやヒーラーが受けると瀕死や即死レベルの威力なので、ギミックの処理で必要な時や特殊なコンテンツ以外は、常に敵の《背面》を意識して立ち回ることが大切です。
敵の後方にいても《離れ過ぎ》はかえって危険になることがある
なお、《離れているからといって安全ではない》のは後方にいる場合も同じです。レンジやキャスは敵後方にいようとして『ボスから離れ過ぎてしまう』ことがありますが、離れ過ぎも良くありません。
例として、緑の円がヒーラーのヒール範囲だと考えてください。
ヒーラーはタンクの回復を行う必要があるため、タンクに回復が届く距離にいなければいけませんし、近接DPSはボス付近に張りついて戦っています。そして、全体攻撃がきた場合ヒーラーは範囲回復を入れてPT全体の回復を行います。つまり、必然的にヒーラーはボスからあまり離れない場所でヒールを行うことになる、ということです。
一人だけボスから大きく離れて孤立しているとヒール範囲から漏れてしまい、回復をもらうことができません。そうなるとヒーラーは追加で回復しなければならなくなり、状況によっては間に合わないこともあります。その結果死んでしまうようなら必ずしもヒーラーに非があるとはいえず、ヒール範囲からかけ離れているDPSの自己責任による部分も否めません。
《前に出過ぎず》《離れ過ぎない》距離と位置を意識して立ち回ってみましょう。